記事ID9984のサムネイル画像

ハーレーダビッドソンのオイル交換についてまとめてみました!

ハーレーダビッドソンと言えば、アメリカの大型バイクです。国産車ではないため、メンテナンスも特殊?そんな疑問にお答えすべく、今回は一番頻繁に行うオイル交換に注目してみました。ハーレーのオイル交換はどのようなオイルで、どのように行うのでしょうか。

オイル交換ってなんで必要なの?

ハーレーのオイルやハーレーのオイル交換の方法を見ていく前に、そもそもオイル交換ってなんで必要なのかということを紹介したいと思います。
ハーレーに頻繁に乗らない方でも、年に2回は必ずと言っていいほどしたほうがいいと言われるエンジンオイルのオイル交換。なぜ乗っていなくてもするべきなのでしょうか。

ハーレー オイル交換

エンジンオイルはエンジンをスムーズに動かすための潤滑油です。エンジンの中ではピストンがその大きさギリギリの穴を行ったり来た入りして、ガソリンの燃焼をしています。そのため、オイルはエンジンにとって常にいい状態でいてもらわなくてはならない相棒的存在です。
当然、オイルはガソリンの燃焼や金属部の摩耗が原因で劣化していきます。
だからオイル交換は必要なのです。

ハーレー オイル交換

では、全くハーレーを動かさない場合はオイル交換しなくてもいいの?と思いますよね?
実はそうではありません。エンジンが止まっていても、オイルは刻一刻と劣化していきます。 交換せずに放っておくとエンジン内部の潤滑が正常に出来なくなり、大切なハーレーの不調や故障の原因になります。

また、オイルには潤滑だけでなくエンジンの清浄作用や冷却作用もあります。これらの作用も適切な粘度でないと正常に働きません。劣化したオイルを使い続けたり、自分のハーレーの車種に対応していないオイルを使用すると故障の原因にもなります。

ハーレー オイル交換

つまりオイル交換はハーレーを長持ちさせるために必要不可欠なメンテナンスなのです。
ハーレーのエンジンを長持ちさせるためにも3000㎞ごと、もしくは半年ごとにオイル交換することをお勧めします。

ハーレーのオイルの種類

次にハーレーのオイル交換に使用するオイルの種類を紹介します。
ハーレーのオイルはどんなものなのでしょうか。

ハーレーのエンジンオイルは、マルチグレードオイルとシングルグレードオイルの2種類があります。
「20W-50」のように表記されているオイルはマルチグレードオイル、「50」のように数字1つのみ表記されているオイルはシングルグレードオイルです。
これらの数値はオイルの粘度を示しています。オイルは温度により粘度が変化します。温度が下がれば固くなり、温度が上がると粘度が下がりサラサラになります。オイルの性能を発揮するには適切な粘度を保つ必要があります。

マルチグレードオイル 20Wー50

マルチグレードオイルの「20」は低温粘度、「50」は高温粘度を示しています。この「20」の数値が小さい程、気温が低くても適切な粘度を保ち、後ろの「50」の数値が大きい程、気温が高くても粘度を保つことを示しています。

シングルグレードオイル 50

また、シングルグレードオイルの数値は高温粘度のみを示していて、シングルグレードオイルはマルチグレードオイルに比べ、使用可能温度の幅が小さく設定されています。
つまりマルチグレードオイルの方が性能が高いため、最近のハーレーにはマルチグレードオイルを使用しますが、ショベルヘッド以前の旧車のハーレーに限ってはシングルグレードオイルを使用します。
これは旧車のハーレーのエンジンがシングルグレードのオイルに合わせて設計されているためです。

ハーレーのオイル交換に必要なもの

ではハーレーのオイル交換の際には何が必要になってくるのでしょうか?
外車だからと言って、何か特別な工具や道具が必要になるのでしょうか?

ハーレーのオイル

ハーレーのオイル交換に必要なモノは
・新しいエンジンオイル
・オイルフィルター(クロームかブラックがあります)
・オイルフィルターレンチ(回すハンドルも必要です)
・自分のハーレーのドレンボルトに合うサイズにインチのレンチ
・マイナスドライバー
・オイル受け皿(オイルチェンジボックス)
・ウエス
・パーツクリーナー

ハーレーのオイル交換グッズ

さらにハーレーのオイル交換であると便利なモノは
・フレキシブルオイルファンネル

ハーレーのオイル交換グッズ

外車ならではというものと言えば、ミリ工具ではなくインチ工具が必要だというところぐらいでしょうか。
インチ工具が必要なく、マイナスドライバーが一本あればオイル交換できるハーレーもありますので、何が自分のハーレーに必要か事前に調べてください。

ハーレーのオイル交換の方法

では、実際、ハーレーのオイル交換とはどのようにやるのでしょうか?
車種によって多少違うと思いますが、今回はスポーツスターのオイル交換について紹介します。

オイル交換①オイルを抜く!

まずはエンジンオイルが通常運転温度になるまで走らせて下さい。ハーレーのエンジンをかけて少し暖機するか、ぐるっとハーレーで近所を走るのがいいかと思います。
オイルが温まったらオイルフィラープラグ、ディップスティックを取り外します。温めてから、こうすることでオイルの出が良くなります!

スポーツスターのオイルフィラーキャップ

次にエンジンクランクケースの後方下部にあるドレンホースの下にオイル受け皿を置きます。そのあとウォームドライブクランプをマイナスドライバーで緩め、ドレンプラグをドレンホースの端からドレンプラグを抜きます。

オイルが勢いよく出てくるので受け皿を置く位置を調節してください。

エンジンオイルが出てこなくなったらドレンホースにドレンプラグを差し込み、ウォームドライブクランプを締めつけます。
この作業を忘れると新しいオイルが漏れるので、確実に締めておきましょう。

オイル交換②オイルフィルター取り外し

次はオイル受け皿をクランクケース前部の下に置きます。オイルフィルター レンチを使ってオイルフィルターを反時計回しに回してマウントから取り外します。
このときかなりオイルが漏れるので、フレキシブルオイルファンネルがあるとエンジンをあまり汚さずに済み、あとの清掃が楽になります。

フレキシブルオイルファンネルは段ボールや牛乳パックなどでも代用できます。

外したオイルフィルター内部のオイルを抜き、オイルフィルターを処分してください。
クランクケースやフレームに付着したオイルをふき取ります。

オイル交換③オイルフィルターの取り付け

新しいオイルフィルターに新しいエンジンオイルを約100ml注入します。フィルターエレメントに浸透するまでしばらく放置します。
待っている間にオイルフィルターマウントのガスケット接触面を綺麗な布で拭いてください。古いガスケットや汚れがが付着しているとオイル漏れの原因になります。

ハーレー オイル交換

フィルターにオイルを充填中

新しいオイルフィルターのガスケットにエンジンオイルを薄く塗布します。
そしてオイルフィルターを取り付けます。時計回しに締めていき、オイルフィルターのガスケットがマウントの表面と接触してから、1/2~3/4回転ほど”手”で締め付けます。

オイルフィルターの取り付けは必ず手締めで行ってください。締めすぎ厳禁です。

オイル交換④オイル充填

新しいエンジンオイルをディップスティックのゲージのメモリの真ん中まで注入します。
あらかじめ車種の規定量を調べて注入する場合は、オイルフィルターに入れた量を差し引いた分を注入します。
最後にオイルフィラーキャップを閉めます。

ハーレー オイル交換

オイルフィラーキャップが閉まっていることを確認したら、エンジンを始動させて、回転数が1000rpm以上のときにオイルランプが消えていることを確認して5~10分ほど暖機してエンジン内にオイルを循環させます。
エンジンを停止し、ディップスティックのゲージを再度確認し、さらに各部に漏れがないかをチェックしたらオイル交換は終了です。

オイルを入れすぎるとオイルが噴き出す可能性があるので、オイルの入れすぎには十分注意してください。

ハーレーのオイル交換のまとめ

いかがでしたか。

今回はオイル交換の中でもエンジンオイルのオイル交換に注目して紹介してきました。
ハーレーと一口に言っても、年式や車種によって使用するオイルや工具が違いますが、思っていたよりも簡単にオイル交換できると感じていただけたのではないでしょうか。

ハーレー オイル交換

ハーレーのメンテナンスで何か一つでも自分でやってみたいと思った方は、案外簡単なエンジンオイルのオイル交換から始めてみてはいかがですか。
きっと愛車への愛着が深まること間違いなしですよ!

関連する記事

この記事に関する記事

この記事に関するキーワード

キーワードから記事を探す

TOPへ