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乗り手の意思にシンクロできるか?ヤマハMT09のインプレッション!

ここ最近、国内の大型二輪市場では、扱い易さの中で走りの楽しさを求める声が増えてます。ヤマハはその要望に応えるため、ヤマハMT09を投入しました。今回ヤマハMT09購入者のインプレをご紹介します。ヤマハMT09は、一体どんなバイクなのでしょうか?

ヤマハMT09とは?

ヤマハMT09

ヤマハMT09は、ヤマハのMTシリーズ第2世代としてMT07と共に開発され、2013年にエンジンのみ先行して報道向けに公開された後 、同年のミラノショーおよび東京モーターショーで車両全体が発表されました。その後、欧州市場向けに先行発売されたのち、日本国内仕様2014年4月に発売されました。

ヤマハMT09は、 “Synchronized Performance Bike”のコンセプトのもとに開発され、日常の速度域で乗り手の意思とシンクロする「意のままに操れる悦び」を提唱しています。

ヤマハMT09

ヤマハMT-09は、デイリ―・ユースを照準に日常速度域で乗り手の意思とシンクロする「意のままに操れる悦び」を提唱する1台です。今回、そんなヤマハMT09のユーザーのインプレッションを中心にヤマハMT09の魅力に迫りたいと思います。

主な特徴は、
①クロスプレーン・コンセプトに基づき開発されたリニアな特性を備える3気筒エンジン
②徹底した軽量化設計による装備重量188kgの車重
③ネイキッドとスーパーモタードの異種交配造形による個性的デザイン
の3つです。

では、ヤマハMT09のデザイン・性能・価格など、様々な角度から、ヤマハMT09のインプレッションをご紹介していきますね。

①ヤマハMT09 エンジンのインプレッションについて

それでは、ヤマハMT09のエンジン性能インプレッションから見ていきましょう!

ヤマハMT09

ヤマハMT09のエンジンは、846cm3の水冷4ストローク直列3気筒DOHC4バルブ・ダウンドラフト吸気FIエンジンを搭載しています。バルブ挟み角を26.5°(吸気13°+排気13.5°)と狭く設定することにより、コンパクトな燃焼室を形成し、素早い燃焼による高トルクを引き出します。

『3気筒エンジンのフィーリングはアイドリングの時点でワクワクさせます。何よりD-MODEが面白いです。ショップの店員さんからSTDモード/BモードからAモードへ変更する場合は、ウイリーしないように注意して下さいとのアドバイス。そのアドバイス通り、同一マシンがボタンひとつで全くフィーリングが変わります。まるで電子機器のようです。』

『上から下までトルクフルで、どの回転域でも気持ちいい加速を味わえます。Bモードにしておけば、街中の渋滞でも楽に走れますし、郊外では適当にアクセルひねっても危なげなく鬼のような加速を楽しめます。Aモードはレスポンスが良すぎて、自分にはちょっと怖いですね。』

『これは素晴らしい! 4発みたいに回さなくてもトルクが出るし、かと言って2発みたいに盛り上がり感に欠ける事も無く、常用域から図太いトルクが湧きあがってくる感覚は、病み付きになりそう!』

ヤマハMT09のエンジンインプレッションを見ると、大半のユーザーはそのパワー、フィーリングに高い評価をつけていましたが、走行モードの設定に不満がある方がいるようでした。

②ヤマハMT09 走行性能のインプレッションについて

では次に、ヤマハMT09の走行性能インプレッションを見ていきましょう!

ヤマハMT09

ヤマハMT09は、フレームはCFアルミダイキャスト製の左右の部材を、ヘッドパイプ部とリアピボット部、中央のクロスチューブ部でボルト締結した組立て式の構造としています。フロントサスペンションは、倒立式フォークを装備し、さまざまな路面で優れたショック吸収性と快適な乗り心地を実現しています。また、リアのリンク式モノクロスサスペンションは、マス集中化とボディのスリム化に貢献しています。

『加速性能は凄いのだが、前後サスがとても柔らかいので(荒れた路面や道なりに流す時は重宝するものの)、真剣に走ろうとするとピッチングモーションが酷くて、ブレーキやアクセルワークに気を使う。』

『素晴らしいの一言。まだ慣らしの為それほど攻め込んではないがヒラヒラと良く曲がる。ステージ次第ではSSと良い勝負。R1とは乗り方が違うのでこれから勉強』

『これはライダーのレベル次第で相当評価が異なってくるのではないでしょうか?よく動くサスペンションは街乗りでは丁度良いのですが山道を走ると跳ね回ってまともに運転出来ないです。』

ヤマハMT09の走行性能インプレッションを見ると、その使用状況でかなり評価が分かれています。中低速域では、しなやかに動くサスペンションに高い評価が集まっていますが、ハイペースになればなるほど、そのしなやかさに不満がでてくるようでした。

③ヤマハMT09 デザインのインプレッションについて

それでは、ヤマハMT09のデザインインプレッションを見ていきましょう!

ヤマハMT09

ヤマハMT09は、マスフォワードシルエットによる自由に操れる軽快感、どんな方向にも動きやすい“塊”を連想させるマス集中感など、ネイキッドとスーパーモタードをハイブリッドさせた“異種交配造形”のデザインが特徴の1台です。

『ヤマハらしくメタルパーツを目出させており、NCシリーズに比べて安っぽさ、プラスチッキーさはありません。個人的にエキゾースト周辺がセクシーで好みです。』

『所有欲を満たしてくるタイプではありませんが価格なりに押さえるところは押さえたデザインだと思います。異種交配造型・ハイブリッドデザインとヤマハが謳うとおり独特のデザインになっています。』

『細かい部分ではコストがかかってないなと思われますが、まあまあ及第点。今までにないデザインです。』

ヤマハMT09のデザインインプレッションを見ると、メーカーが提唱する異種交配造型「ハイブリッドデザイン」にかなり好き嫌いがはっきりしていることがわかります。ユーザーの購入動機の中でもデザインよりは性能で選ばれた方が多いのも頷けます。

④ヤマハMT09 乗り心地のインプレッションについて

続いて、ヤマハMT09の乗り心地インプレッションを見ていきましょう!

ヤマハMT09

ヤマハMT09のハンドルは、軽量で強度バランスに優れたテーパー形状のアルミ製です。ハンドルクラウンはバーの懸架部を高くし、ライディングポジションとの調和を図り、アップライトな乗車姿勢を可能にしている。シートのメイン側は、前後約400mmのロングタイプ。また、ライディングポジションの自由度をより広げるため、タンデムシートとの段差が少ないデザインとした。また、ニーグリップ部を大きく追い込んだ燃料タンクは、自由度の高いスリムなライディングポジションに貢献しています。

『サスはよく動くのだが、路面のゴツゴツとした感じがある。まだ慣らし中だからなのかもしれないが。シートのせいか、すぐお尻が痛くなる。』

『シートはまあまあ高いが先端部がとても細いので足つきは良い、後は広いので座り心地も良い』

『R1からの乗り換えなのでポジション、足回り共に非常にソフト。スクリーンを着ければ500キロツーも難なく出来そう。ただ尻はR1と変わらないくらい痛い。』

ヤマハMT09の乗り心地インプレッションを見ると、乗り味は柔らかめでしなやかなのに、シートの出来があまり良くないみたいですね。ユーザーの体型乗り方にもよると思いますが、ひどい人は20kmぐらいでお尻が痛くなる方もいらっしゃました。

⑤ヤマハMT09 価格と燃費のインプレッションについて

では、ヤマハMT09の燃費と価格を見ていきましょう!

ヤマハMT09

国土交通省届出値定地燃費値 27.3km/L(60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値 19.4km/L(クラス3, サブクラス3-2) 1名乗車時

価格 
MT-09 ABS   899,640円 (税込)
MT-09   849,960円 (税込)

『馴らし中なのでBモードで回し気味にして、23km/Lチョイくらい』

『22~23Km/L(満タン法)。可もなく不可もなく?航続距離300Km、タンク容量がもう少し欲しい。』

『田舎道とワインディングで20km~22km。これだけ走ってくれれば十分だ。』

『平均18前後くらい。タンク容量が14リットルしかないので少々物足りないです。』

ヤマハMT09の燃費インプレッションを見ると、概ね満足されているユーザーが多いようですね。ただツーリングなど長距離を走るユーザーからは、タイトなデザインのタンクのため、容量が少し小さいことに不満を漏らす声もありました。

ヤマハMT09 総合インプレッション、その評価は?

ヤマハMT09

では、最後にヤマハMT09の総合的な評価、インプレッションを見ていきましょう!

『ヤマハの個性を引き出して、着実に開発を進めてきたと感じさせるマシンです。ホンダのように万人受けするような味付けではありませんが、現代的なリニア感を持たせつつも個性を出しています。ヤンチャな大人が愉しめる1台でしょう。』

『本当に買って良かったです。大型は乗り出すのに億劫になってしまい、盆栽化してしまうことが多いですが、MT-09はすぐに乗り出せるので、稼働率が高いです。』

『雑誌の試乗記事には、アグレッシブ・シャープ・スパルタン等の刺激的な表現が多いが、正にそのとおりだと感じた。ある程度のキャリアのあるライダーなら、このバイクの真価がわかるだろう。』

ヤマハMT09

さて、ヤマハMT09のインプレッションはいかがでしたか?
ヤマハMT09ユーザーのインプレッションをまとめてご紹介しました。様々なインプレッションで、ヤマハMT09のカタログではわからない一面が多少なりとも見えたのではないでしょうか?ご購入の一考になるかと思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

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