オシャレでアメリカンな感じの人気のバイク!ヤマハのXS650をCHECK
2015/11/09
masac1016
2015東京モーターショーにおいて、ヤマハから今までにないコンセプトのバイクが発表されました。その名も「Resonator125」。日本における楽器製作会社の代表、(株)ヤマハとの協力で実現した「Resonator125」の魅力とは?
「Resonator125」はヤマハ発動機が2015東京モーターショーに参考出品として発表したバイクです。
時が経つほどに愛着が湧いてくる。走っても眺めても心に響いてくる。Resonator125は、故新融合をコンセプトにしたロードスポーツモデルです。
ここ15年位のバイクの傾向は「レトロ志向」と言えます。こんなにも長くこの傾向が続くのは、ひとえにバイクの購買層が中高年に多いことなのかもしれません。かつて1970~80年代まで「バイクブーム」があり、その時代にバイクに親しんだ年齢層が近年、再びバイクに戻るという傾向が背景にあるのではないでしょうか?
Resonator125はそんな志向に沿ったバイクと言えます。
一方でヤマハはこのResonator125を若い世代も視野に入れているようです。さて、その意図はどこにあるのでしょう。
エンジンの吸排気音を楽器の音になぞらえたということのようですね。
単気筒エンジンだとマフラー交換して、独特なエキゾーストサウンドを楽しみたいところだが、「Resonator125」のマフラーは美しすぎて交換するには躊躇してしまうだろう。それに楽器のヤマハがコラボしているだけに、純正マフラーでも素敵なサウンドを奏でてくれるはずだ。
ヤマハ伝統の軽量・スリム・コンパクトなスポーツ性を追求した車体と新しいメーター周りのデバイス、さらに音楽のヤマハを原点に持つ当社ならではの楽器製造のクラフトマンシップが融合。
Resonator125の特徴1
Resonator125の特徴2
Resonator125の特徴3
Resonator125の特徴4
ちなみにこのショーモデルの装飾ですが、ギターの木目素材、管楽器のエングレービング技法(彫金)を取り入れているとかで、このところ交流を深めているヤマハ(楽器メーカー)のデザイナーも関わっているのでしょうか?
木目素材にエングレービング・・・コンセプトモデルとは言え、転倒して傷をつけると、泣くに泣けなくなりますね。
これからモーターサイクルの楽しさに出会う人々、そして、幾台ものマシンを乗り継いできたベテランライダー双方に楽しんでもらえる一台としています。
“オーセンティックスポーツのコンセプトモデルとし、これからモーターサイクルと出会う若者に、「バイクと共にあるライフスタイル」を提案する”との事ですが、いやぁコレってビギナー向けという定義はどうなんでしょ?
オッサンも乗りたいって!(笑)
Resonator125はショーモデルとしてのハイ・クオリティ仕様ですが、外装の凝ったフィニッシュや液晶パネルのメーターを変更すれば市販モデルとしてもかなりの現実味。
ナンバープレートの位置があそこなので、短いシートカウルから尻尾も生えず、良い感じですね。
市販ならメッキタンクじゃなくなるでしょうけど、RZカラーとかアレンジしても似合いそう。
バイクを作る「ヤマハ発動機株式会社」と楽器を作る「ヤマハ株式会社」があります。
ヤマハ株式会社(英: Yamaha Corporation)は、楽器・半導体・スポーツ用品・自動車部品製造発売を手がける日本のメーカーであり、日経平均株価の構成銘柄の一つ。
1969年にはピアノ生産台数で世界一となり、販売額ベースでは世界シェア1位の32%を誇るほか、ハーモニカやリコーダー、ピアニカといった学校教材用楽器からエレクトリックギターやドラム、ヴァイオリン、チェロ、トランペット、サクソフォーンなど100種類以上もの多岐に渡る楽器を生産するなど、世界唯一の総合楽器メーカーであり業界の盟主である。
1897年(明治30年)に日本楽器製造株式会社(ニチガク)として発足し、ヤマハ・YAMAHAのブランド名で展開し、創業90周年に当たる1987年(昭和62年)に社名をヤマハに改称した。
ヤマハ発動機株式会社(ヤマハはつどうき、Yamaha Motor Co., Ltd.)は、日本楽器製造(現在のヤマハ)の二輪部門が独立して誕生した、主にオートバイを中心とした輸送用機器を製造するメーカー。二輪の売上規模は世界第2位であり、船外機やウォータービークルの販売台数は世界首位
1955年に日本楽器製造から分離したそうです。
飛行機プロペラなどの軍需生産のための製造設備の平和利用を目的とし、日本楽器製造(現ヤマハ)社内でのオートバイ生産を開始、1955年(昭和30年)7月1日に日本楽器製造から分離されるかたちで、オートバイ製造販売業としてスタートした。
Resonator125はそんなヤマハの生い立ちを色濃く反映したバイクですが、実際は別々の会社なので、協力してResonator125を作るのは大変そうです。
わかりやすいのは"M"の字で、真ん中の谷の部分がベースラインまで完全に下がっているのがヤマハ発動機、下げ切らず浮いているのがヤマハ(楽器)である。
細かなことではありますが、この2つの会社がそれぞれに培ってきた技術と歴史的つながりを感じさせるエピソードです。
ヤマハはResonator125以前にも125ccクラスの様々なバイクを作り続けています。それらをふりかえってみましょう。
SR125
ヤマハにはSR400という有名な単気筒のバイクがありますが、このSR125はアメリカンスタイルでSR400とは違ったスタイルのバイクでした。
Resonator125のようなコンセプトのバイクから若干離れますが、ヤマハが1980年代のバイクブームをけん引した、歴史的なバイクとしてRZシリーズがあります。
RZ125は水冷2サイクルエンジンのスポーツバイクとして1981年バイクブームの中で登場しました。兄貴分のRZ250、RZ350は殺人的な加速力で漫画にもなり、バイクブームの火付け役となりました。
RZにの「ピーキーな特性」から排気タイミングのコントロール精度を高め、広域で有効的にパワーを使える特性となりました。
車体・エンジンをトータルして、扱いやすさを重視し1987年から1999年の長きにわたって販売されました。
125ccは最近スクーターで人気があり、ネイキッドやアメリカンタイプはあまり人気がありませんでした。
Resonator125はそんな状況をはたして打破できる製品になるでしょうか?
Resonator125と同じような「レトロ志向」の他社のバイクと比較してみましょう。
エストレヤ
1992年から製造・販売
エンジンは排気量249ccの空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒
シリンダーボア66mmピストンストローク73mm(ロングストローク設定)
最高出力は15kW/20ps
コンセプト的にはResonator125に一番近いのではないでしょうか?
スズキ ST250
2003年から販売を開始し、2008年以降は ST250 E type が製造・販売中。
249cc空冷単気筒4サイクル・SOHC2バルブ(J438型)
最高出力20PS/7,500rpm
CB223S
2008年4月11日に発売。型式名JBK-MC40。
エンジン形式:空冷4ストロークOHC 単気筒223cc
ボア65.5mm×ストローク66.2mm
最高出力(kW[PS]/rpm) :12[16]/7,000
Royal Enfield BULLET350
現在もインドで作り続けられている古き良き英国車。
現行他社のバイクとコンセプトモデルのResonator125を比較するのは、無理もありますが、250ccクラスで20PS前後の単気筒エンジンというのが、これまでの傾向です。Resonator125は125ccクラスで他社にこのクラスの「レトロ志向」のバイクは現在見当たりません。もしかしてヤマハがResonator125を出してきたのは、そういう空白を狙ったのかも知れません。
Resonator125は新しい技術が盛り込まれながらも、古き良きものを追求するというコンセプトが詰まったバイクです。ただバイクとは基本的に転倒したり、駐輪場で傷つけられたりするものと考えると、Resonator125のようなバイクは、「気軽に使えるバイク」とは言えないと思います。だってこんなにきれいなバイクに少しでも傷が入ったら、魅力半減ですからね。Resonator125は幅広い年齢層に支持されるバイクになれるでしょうか?
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