こんな時はどうすれば!?バイクのパンクについてまとめてみました
2016/05/08
みーこ11
最近のバイクはインジェクションがほとんどですが、一昔前のバイクはキャブレターが主流でした。今でもキャブレターの方が好きというライダーも多いし、旧型バイクが愛車ならキャブレターです。キャブレターはメンテナンスが必要です。ベストコンディションのためにも。
キャブレターとは日本語で「気化器」といいます。簡単に言うとガソリンと空気を混合させて霧状にしてシリンダーへ送り込むものです。今のバイクはインジェクションという電気装置になっていますが、昔のバイクや今の一部のバイクではキャブレターが使われています。
CVキャブレター
一般的に使われているバイクのキャブレターです。負圧式です。アクセルに直結しているのではなく負圧で燃料供給をします。メリットは燃費がいいこと。初心者でも扱いやすいこと。セッティングする必要がないことです。
ケーヒンCRキャブレター
こちらは「強制開閉式」のキャブレターです。レースー用に開発されたキャブレターなので、燃費なんてものは考えてません。アクセル開けたら開けただけ燃料がエンジンに供給されます。メリットはアクセルのレスポンスが良いこと。デメリットは燃費が悪くなる、セッティングが必要になる。
ケーヒンFCRキャブレター
これは先ほどのCRキャブレターのバルブがフラットになったタイプ。Fはフラットの意味です。メリット、デメリットはCRキャブレターと同じくですが、CRキャブレターに比べてバルブをフラットにしたことによりセッティングの出しやすさ、整備のしやすさ、アクセルと気圧の変化への追従性どれを取ってもFCRが優秀です。
ミクニTMR/TDMRキャブレター
こちらも「強制開閉式」のキャブレターです。先のFCRといつも比較されるキャブレターです。色々意見はあると思いますが、セッティングの出しやすさはFCRより勝っているという意見が多いです。あと、最高速はFCRに譲るも、トルクではTMRが上だとか。
バイクのキャブレターの仕組みです。先ほど紹介した、「負圧式」と「強制開閉式」について説明しています。負圧式の方が面倒なく無難にバイクに乗れるのですが、バイクの「走り」を重視したいライダーは、強制開閉式に取り替える人が多いですね。
負圧式キャブレターの仕組み
負圧式キャブレターの仕組みを解説した図です。先ほど種類で紹介した「CV」キャブレターがこれです。エンジンが発生させる負圧によって空気が吸い込まれ、負圧によりバルブが上昇し、空気とガソリンが混合され、シリンダーに流れ込むという仕組みです。
強制開閉式キャブレターの仕組み
強制開閉式キャブレターの仕組みを解説した図です。スロットルとバルブが直結しています。これが強制開閉式といわれるゆえんです。あとは負圧式と同じですが、この構造から、スロットルの動きにシビアに反応するキャブレターだということが分かると思います。
仕組みの図を見てもらえれば分かりますが、キャブレターの下にはガソリンが溜まっています。これがもれ出ることを「オーバーフロー」といいます。ではなぜオーバフローするのか?どうなったらオーバーフローするのかを見てみましょう。
オーバーフローの仕組み
フロートバルブ先端ゴムの劣化・変形、バルブシートの減り、フロートバルブとバルブシート間にゴミ(錆び)混入、フロートの引っかかりなどがおこると、キャブレター内が満タンでも、どんどんガソリンが流れ込みます。そのため、オーバーフローパイプの高さよりガソリンが入り込むと、外に排出する仕組みになっています。
バイクが転倒時にガソリンが漏れるのはこのためです。バイクが傾くとキャブレターも傾き、オーバーフローパイプへガソリンが流れていくからです。またオーバーフローパイプが詰まっているとガソリンはエンジン側へ行ってしまし、大事なバイクを壊してしまうことにもなります。
バイクのキャブレターはある程度走行すると、知らず知らずのうちにゴミや錆びなどで不純物が混ざりこみます。これがエンジン内部に行くとエンジンも痛めてしまいます。また、キャブレター本来の性能を引き出し、バイクを活き活き走らせるためにも掃除は必要です。
バイクのキャブレター清掃
このようにオーバーホールして洗浄してあげるのが一番綺麗になります。分解までは出来ないという人にはスプレータイプなどのクリーナーがバイクショップなどでも売られています。それらを定期的にするだけでも効果はあります。
キャブレタークリーナーを使って洗浄
このようなケミカル商品を使うと簡単にキャブレターの清掃ができます。
キャブレターは面倒だけど楽しい!
最近のバイクは電気制御化されて、キャブレターに変わりインジェクション化しています。確かにメンテナンスいらずで楽なのですが、バイク本来の「楽しさ」に欠ける気がするのは私だけでしょうか?面倒だけどキャブのセッティングでベストを出して喜びたいです。
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