こんな時はどうすれば!?バイクのパンクについてまとめてみました
2016/05/08
みーこ11
1978年から強化された道交法により、日本から暴走族が締め出されつつある頃、バイクマンガの世界では不朽の名作「湘南爆走族」が吉田聡の手によって産み出されていました。作中に登場するようなバイクを旧車と呼び、現在では旧車を手に入れようと皆、躍起になっています。
GSX1100通称カタナ
湘南爆走族と荒くれナイトのバイクとくればGS400かZⅡからでは?と思われるファンの方もおられるでしょうが、残念でした、まずはカタナからです。このバイクは旧車人気投票をすれば必ずトップ5に入ってきます。年代別投票などでも一位は獲れないものの常に5位圏内に居る安定人気型バイクです。ちなみに荒くれナイトの「白骨街道の哲学者」アホのキイチの愛車です。旧車とは思えないような斬新なフォルムが人気の秘密です。
湘南爆走族、江口洋介の愛車スズキGS400
このバイクの人気は、旧車とはいえ当時流行っていた2ストロークのエンジンではなく、DOHCエンジンであること。いわゆる「中免車」クラスでは初の試みでした。そのエンジン特性は最大出力36PS/7,400rpm、最大トルク2.72kgm/6,600rpmのパワーを頼りに、DOHCならではの伸びのある吹け上がりをみせるものでした。旧車会などでは江口カラーといわれる、ファイヤーパターンにタンクを塗装するのがオーソドックスのようです。
荒くれナイト、善波七五十の愛車カワサキZⅡ
よく知られている事ですが、このバイクは当時関東と関西では呼び名が違っていました。関西では750RS(ロードスター)という登録名からアールエスと呼ばれ、関東ではZⅡ750という形式名からゼットツーを縮めてゼッツーと呼ばれていました。旧車となった今ではほとんどゼッツーが通り名となっています。荒くれナイトの中では敵対組織「虎武羅」の伊武 恋二郎の愛車でもありました。
湘南爆走族、石川 晃の愛車CB400T
CB400といえば四気筒というイメージの中発売された二気筒モデル。詳しくはここでは紹介しませんが、免許に関する法律の改正によってそれまでの設計を一変させる必要があって生まれた車体です。愛称のHAWK-II(ホークツー)がカッコ良くて買ってしまった強者もいましたが、仲間内ではそのタンク形状から「やかん」と呼ばれていました。ただその実力は本物で、超ショートストローク二気筒エンジンが叩き出すパワーは最高出力40ps/9,500rpm・最大トルク3.2kgf・m/8.000rpmと他を圧倒していました。
荒くれナイト、春間 勇樹の愛車CB400SF
登録名のSFはスーパーフォアの略です。1992年に発売され、今現在旧車とは言えないほど出回っているバイクです。実際にデチューン(53PS→38PS)され、教習所での使用が多いこの車種には、「跨ったことがある」という方も多いでしょう。「白骨街道のパシリ」と呼ばれた春間には、その後に乗ったマジェスティの方が似合っていたという噂もあります。
荒くれナイト、野呂 定治の愛車BMW-R100(側車付き)
1923年のR32型から始まるBMWのバイク製作。フラットツインのエンジンを見かけると、どんなに登録の新しいバイクであってもなぜか旧車のように感じてしまいます。その中でも野呂の乗っていたR100は1976年からの型で、マンガの中ではしょっちゅう修理に泣かされていました。「白骨街道の重戦車」も外国の旧車には手こずるようです。
荒くれナイト、藤木 桂三の愛車MVアグスタ750S
SはスポーツのSなのですが、このバイクはちょっと(バイク乗りにとって)いじわるな作りになっていました。WGPへの参戦などもMVアグスタとしてはしていたのですが、個人での参戦ができないように後輪の駆動をシャフトドライブにしていたのです。もちろんチェーンドライブに変更することは可能なのですが、個人オーナーの心を折るには充分な面倒くささでした。貴族出身の経営者が、会社のイメージを落とされるのを嫌ったための処置でした。日本では「白骨街道の道化師」が充分イメージを悪くしてくれましたが。
湘南爆走族、丸川角児の愛車カワサキKH400
旧車の中ではとにかく速いイメージのバイクです。愛称はケッチ。当時これを真っ黒に塗ってクールス仕様にするのが流行っていました。「曲がらない、止まらない、真っ直ぐ走らない」の3無いを自慢のタネにしていたのも時代だったのかも知れません。モヒカンの丸川はこれに「毛が無い」も加わっていました。
湘南爆走族、桜井 信二の愛車スズキGT380
愛称はサンパチ。中途半端な排気量と中途半端な気筒数(3気筒)、しかしエアクリーナーをファンネルに換装するだけで、ツーストローク独特の「コー」っという吸気音が町中にこだまする半端無いバイクでした。旧車会での人気もトップクラスで、現在もその値段は上がり続けています。寡黙キャラの桜井にはバイクの鼓動で会話する感じがとてもマッチしていました。
古いバイク(旧車)はすばらしい、などと言うつもりはありません。人それぞれの思い入れがあってこその旧車なのですから。しかし、この記事で旧車を鑑賞したり、手に入れたりと、バイク自体の興味に繋がって頂ければ嬉しい限りです。ありがとうございました。
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