【メンテナンス】アナタのズーマーは大丈夫?バッテリーをチェック
2016/05/28
koji324
車体も高価でオプションパーツも高価な「ズーマー」。高回転域で走らなくてはならないので、オイル交換のペースが早いのが原付の宿命です!「ズーマー」は外装のカスタムがメインですが、エンジンの方もオイル交換をまめにしてあげないと外装どころの話では無くなってしまいます。
まずはメーカーの推奨する「オイル交換」について調べてみました。
「ズーマー」のオイル交換
●オイル:Honda 純正 ウルトラ E1
●容量:オイル交換時 0.6 L
●オイル交換時期:初回:1,000 km または 1 ヶ月(以後:6,000 km または 1 年ごと)
あくまでも「ズーマー」を法定速度での使用したオイル交換時期です。
常に全開の◯◯km/hで走るとレッドゾーン寸前での走行なので、6,000 km でのオイル交換は遅すぎてオイルの劣化もかなり進行してしまうでしょう。
では、「ズーマー」のオイル交換をマメにしないでいるとどうなるのか調べてみました。
高温下にさらされて酸化したり、高回転で潤滑成分が寸断されたり、燃焼時や外気の水分を取り込んだりで、エンジンオイルは常に過酷な状況にさらされています。
そんな過酷な状況で使われたエンジンオイルをマメに交換しない「ズーマー」では、特に2つの症状が特に目立ちました。
「ズーマー」の症状①
●異音
「ズーマー」ではクランクウエイトの横にある「サイドベアリング」が、劣化したエンジンオイルの影響を受け異音を放つ様になるとの事です。
「ズーマー」の症状②
●焼付き
「ズーマー」は「オイルポンプギヤ」が樹脂で出来ている為に、劣化したオイルにさらされ変形したり、ポンプにカーボンやスラッジが噛み込んでシャフトが折れたりするようです。
他にも劣化したオイルは基本性能が下がってしまう為、ピストンリングをすり抜けて燃焼室で燃やされたり、潤滑出来なくて金属部品同士が傷つけ合ったり、熱を保ちやすくなってオイルシールを溶かしたりする様になってしまいます。
果たして「ズーマー」でのオイル交換時期はいつが適正なのでしょう?
とにかくメーカーの推奨するオイル交換サイクルでは納得出来ないので、「ズーマー」ユーザーのオイル交換時期を調べてみたところ、距離は「1000km、2000km、3000km、4000km、5000km」と、期間は「3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月」と様々な結果になってしまいました。
「ズーマー」の 1000km 時
乗り方にもよると思いますが、たった 1000km でこの汚れ具合です。
このまま 6000km まで走る勇気はありませんよね…。
となると「ズーマー」のオイル交換時期は、「1000km〜2000km 又は 3ヶ月〜6ヶ月」のどちらか早い時期というのが妥当でしょうか…。
乗る距離が短くてもブローバイガスで劣化しますし、長ければ熱やススで劣化します。
平坦なのか坂道なのか、法定速度なのか全開なのか、全て「ズーマー」の使われ方次第でオイル交換時期は変わってくるようです。
オイル交換は非常に簡単な作業なのですが、自信のない方はバイク屋さんにお願いしましょう。
自分自身でオイル交換される方への注意事項は、「やけど」「ドレンボルトの締付けトルク」「エンジンオイル量」「交換後のオイル漏れ」ぐらいでしょうか…。
「ズーマー」の暖機
オイル交換前に少し暖機しておくと、エンジンオイルが柔らかくなり抜けやすくなります。
ただオイル交換の際に、熱いオイルでのやけどに注意しましょう。
「ズーマー」のオイルレベルゲージ
車体の右側、ラジエーターとマフラーの間にあります。
取外しは「反時計方向」に回して外しますが、Oリングが固着しているはずなので少し大変かもしれません。
「ズーマー」のオイルドレンボルト
車体の左側、クランクケースの下にあります。
ちょうどブレーキケーブルが通っているので、確認もオイル交換も邪魔をされる事になるでしょう。
「ズーマー」のドレンボルト取外し
17mm のソケットレンチで「反時計方向」に回すと外れます。
外れると同時にオイルが出てくるので、廃油受け皿で受け止めて下さい。
「ズーマー」のエンジンオイル抜取り
ドレンの周りが汚れるのを覚悟して、パーツクリーナーを用意しておく事をお忘れなく!
オイル交換後の清掃は、オイル漏れやにじみを発見する為の準備です。
「ズーマー」のストレーナー
マフラーのエキパイ近辺にあります。
エキパイでやけどしないように、注意しながら作業して下さい。
「ズーマー」のストレーナー取外し
17mm の平型ラチェット等で、「反時計方向」に回すと外れます。
スプリングが入っているので、押さえながら作業した方が良いでしょう。
「ズーマー」のストレーナー清掃
パーツクリーナーで徹底的に清掃してあげましょう。
「Oリング」の確認もお忘れなく。
「ズーマー」のシール類確認
ドレンボルトには「シーリングワッシャー」が、オイルレベルゲージには「Oリング」が付いている事を確認して下さい。
本来「シーリングワッシャー」は再使用不可部品ですが…。
「ズーマー」のエンジンオイル注入
ドレンボルトを締めてオイルを入れますが、締付けは相手がアルミなので程々のトルクで締付けましょう。エンジンオイルはオイル交換時 0.6 L ですが、オイルレベルゲージで確認しながら、少しづつ注入します。
「ズーマー」のエンジンオイル量確認
レベルゲージを仮にねじ込んで、エンジンを始動して3~5分暖機運転を行い、エンジンを止め2~3分放置後にオイルレベルを確認し、最終的にオイル量を調整して終わりです。
※ねじ込まずに差込んで測るタイプ。
「ズーマー」のオイル交換は簡単そうだったでしょうか?
これで「ズーマー」のオイル交換も自分自身で出来れば、「500km 又は 1ヶ月」でのオイル交換も苦ではないのではないかも…笑
同じ事を言いますが、「ズーマー」は非常に高価な原付バイクです。
カスタムパーツで自分だけの「ズーマー」を作り、丁寧に乗るユーザーも多いのも事実。
大切なバイクですから、自分の乗り方を考えてオイル交換時期を決定しましょう!
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