原付のバッテリーは充電できる!?知ってるといつかは使える豆知識
2016/05/20
kuu3215
原付の最高速度は基本的に60km/hですが、リミッター解除を行うと最高速度が60km/hを超えると言われます。原付のリミッター解除とは?またリミッター解除を行うと違法なのでしょうか?今回は原付とリミッター解除の関係に迫ります。
ここでの「原付」とは、125ccまでをさす!
皆さんは、原付に速度リミッターが装着されていることはお聞きになったことはありますか?
この、「リミッター」とは何でしょうか?
一定速度以上出せないように制限をかけている!?
リミッターとは、英語の「Limit(制限する)」からきている言葉で、文字通り、原付の最高速度を「制限」する仕掛けのことなんです。
ちなみに、ここでの「原付」とは、いわゆる125ccまでのバイクの事で、道路運送車両法でいう、「第一種・第二種原動機付自転車」が対象になります。
では、原付に装着されている「リミッター」とは、具体的にはどのようなものを指すのでしょうか?
リミッターの装着方法は、変速手段によって異なる!?
実は、原付のリミッターは、変速を自動で行うか、手動(足)で行うかによって異なります。
上の写真のような四角い部品を「CDI」と呼び、エンジンの出力を細かく調整する装置とご理解ください。簡単に言いますと、点火プラグへ飛ばす火花を、60km/hを超えたら制限します。
スーパーカブや、APE、モンキーといった、変速機が付いているタイプはすべて、この「CDI」で最高速度を制御しています。
スクーターでは、「CDI」とは別に「プーリー」での制限がある!
実は、変速操作の必要がない「スクーター」などの原付では、先の「CDI」による制御以外にも、「プーリー」と呼ばれる部品で最高速度を制限している場合があります。
「プーリー」とは、「無段変速機」のことで、このプーリーがギヤ比を自動的に変更してくれるので、スクーターなどは、変速を自分でする手間が無いんですね。
つまり、この「プーリー」のギヤ比を調節することで、60km/h以上スピードが出せないように調整しているものもあります。
無段変速機(プーリーの仕組み)
この動画イラストをご覧ください。このように、プーリーによって、ギアの比が自動的に変更されているんです。
では、これまでに説明した、原付のリミッター解除を行うと、法律に触れるのでしょうか?
原付の最高速度制限(リミッター)はメーカーの「自主規制」!?
実は、原付にリミッターを装着し、最高速度を制限することは、法律で定められているわけではありません。
これらは、原付製造メーカーが、自主的に最高速度を制限しようと取り決めを行って実施しているもので、「自主規制」と呼ばれています。
ですから、原付のリミッター解除を行うこと自体が法律に違反していることにはなりません。
写真の様な部品を「CDIユニット」という
プリンターのインクのような形をした、黒い部品が「CDIユニット」と呼ばれるもので、これを交換することでリミッター解除が可能となります。
ちなみに、現在の原付(無段変速のスクーター)でも、ほとんどこのCDIで最高速度を制限しています。したがって、リミッター解除のためには、このCDIを交換することになります。
プーリーを交換し、ギヤ比を変更する!
もう一つの方法は、「プーリー(無段変速機)」を交換して、先ほどご説明した、ギヤ比を変更することです。
同時に、写真のような、プーリー用の「重り(ウェイトローラーといいます)」を軽いものに交換すると、回転率が高くなり、速度が出るようです。
CDIの中には「レース用」と記載されたものがある
リミッター解除のため、CDIを交換するに当たり、商品の説明をよく確認しましょう。「レース用」の場合、装着して公道を走ると、「違法改造」にあたり、検挙される可能性があります。
CDI本体でも価格はさまざま!
では、CDIを交換してリミッター解除する場合には、費用はどれくらいになるでしょうか?
CDI本体:車種によって異なりますが、5,000円~12,000円程度
交換工賃:これもCDIの位置によって異なりますが、おおよそ5,000円程度
プーリー自体はそれほど高価ではない!?
では、今度は古い年式の原付などにみられる、プーリー交換によるリミッター解除の場合はどうでしょうか?
プーリー本体:5,000円程度(車種やメーカーによって異なる)
プーリーの重り(ウェイトローラー):1,500円程度
交換工賃:5,000円程度
スピード違反は違法!
原付のリミッター解除は、意外と低料金でできることをご理解いただけたと思います。リミッター解除は簡単でも、スピードへの欲求を抑えることはそれほど簡単ではありません。
リミッター解除を行って、猛スピードで公道を走行すると、たちまち検挙されてしまいます。リミッター解除はしても、スピードは解除しないよう、自律心を持って走りましょう。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
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