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これからは当たりまえ!バイクのABS装着がいよいよ義務化へ!

2018年からはすべての新型車に装着が義務付けられたバイクのABS(アンチロックブレーキシステム)。車ではおなじみの標準装備ですが、日本のバイク界ではまだまだ浸透していないのが実状です。そんなバイクのABSの話題をお届けします。

バイクへのABS装備がついに義務化へ!

バイクのABS

ヤマハ MT-07 ABS

車ではおなじみのABS(アンチロックブレーキシステム)ですが、バイクにも装備が義務づけられるようになったことはご存じでしょうか。

二輪自動車(125cc超)にはABS、第二種原動機付自転車(排気量50cc超125cc以下)にはABSまたはCBSの装着が義務づけられることになります(オフロード競技用モデルは除外)。なお、適用時期としては新型車が2018年(平成30年)10月1日以降、継続生産車が2021年(平成33年)10月1日以降となっています。

出典:http://headlines.yahoo.co.jp

日本では2018年からの適用になりますが、ヨーロッパでは2016年より125cc以上のバイクへのABS装備が義務化されます。

今回は、これから確実に増えて行くバイクのABSについてお伝えします。

ABSについておさらいしてみましょう。

まずはABSの定義を確認してみましょう。

ABSとは?

アンチロック・ブレーキ・システム(Antilock Brake System、略称:ABS)とは、急ブレーキあるいは低摩擦路でのブレーキ操作において、車輪のロックによる滑走発生を低減する装置である。アンチロック・ブレーキング・システムとも呼ばれる。

出典:https://ja.wikipedia.org

ーWikipediaより

実際に体験された方も多いと思いますが、濡れたり、凍結している地面で急ブレーキを踏むと、タイヤにロックがかかってしまい、コントロールが全く効かなくなってしまいます。

バイクのABS

タイヤをロックさせないためには、数回に分けてブレーキを踏むポンピングブレーキが有効です。教習所で習いましたよね。でもパニックになったらそんなことも忘れてしまいそう。この動作をコンピュータ制御等により自動化したものがABSです。

車ではすっかりおなじみのABS。もはや標準装備になっていますが、バイクのABSの現状はどんなものなのでしょう?

バイクのABSのこれまでの流れ。

バイクのABS

バイクのABSも基本的には車のABSと同じ仕組みで、前後それぞれの車輪に装着されたセンサーがタイヤがロックしそうな動きを検知すると、ブレーキ圧を緻密に制御してスムーズに止まれるように補助してくれます。

バイクのABSについて言えば、海外のほうが一歩先を進んでいるのが現状です。

実用的な電子制御式ABSは1980年代末以降、BMWがボッシュと共同開発した製品(当初は機械式)を市場に投入したのを皮切りに、各社から同様のシステムが実用化されるようになる。

出典:https://ja.wikipedia.org

BMW HP4

BMWが発表した新しいABSproは、コーナリング中のブレーキングの安全性を飛躍的に向上させる新たな次元のABS。

1990年代後半には装置の小型化や低価格化が進み、ヨーロッパを中心に各メーカーとも高速な大型ツアラーなどからABS採用モデルを増やしつつある。

出典:https://ja.wikipedia.org

ちなみにバイクのABSの先駆者、ボッシュ社の調査によれば、バイクの死亡事故の4人に1人はABSを装着していれば防げるとのこと。ヨーロッパではその有効性はすでに認められています。

後を追うように、日本国内でもABSのついたバイクは着実に増えてきています。

スズキ バンディット1250S ABS

ABSを標準装備する大型ロードスポーツモデル。

ホンダ CBR600RR ABS

世界初のスーパースポーツバイク用 電子制御式ブレーキシステム「コンバインドABS」を採用。

バイクのABSの義務化を受けて、その流れはさらに進んで行くものと思われます。

バイクのASBはどれほど有効なの?

少し前のものになりますが、スズキが開催したABS体験試乗会の動画がありましたのでご紹介します。

スズキABS体験試乗会 バンディット1250 Bandit1250

プロでも止まることのできない場面で、ABSのついたバイクはスムーズに止まることができました。

もう1つの動画は、濡れた路面での急ブレーキ時にバイクのABSがどのように動作するかを検証しています。

GSR400でのABS体験

濡れた路面で意図的に急ブレーキをかけるのは勇気がいりますよね。こちらの動画でもABSのおかげでタイヤがロックせずにバイクがスムーズに止まっています。

このように、バイクのABSの機能を効果的に発揮させるにはブレーキ操作にコツがあるようです。

緊急時はタイヤのロックを恐れず、遠慮なく前後のブレーキレバーを一度に強く操作し、バイクが完全に停止するまでかけ続けます。身体が前に飛ばないよう、通常走行時よりも強いニーグリップ(車体を腿や足で挟み込むこと)を心掛けてください。

出典:http://www.jaf.or.jp

バイクのABS

車のABSもそうですが、バイクの場合も躊躇せずにブレーキをしっかりかけることが大切です。

ABSの性能について理解していても、とっさに前後のブレーキを強くかけるのは難しいものです。ABSを作動させるブレーキングの練習をしておけば、緊急時もABSを有効に利用できます

出典:http://www.jaf.or.jp

やはり事前の練習は必要のようですね。

また、ABSは直線のブレーキ時に効果を発揮し、上記のBMWのABSproのようにコーナリング時に作動するものはまだまだ少ないです。バイクのABSを過信してしまうことがないようにしたいものです。

これからのバイクはABSが当たりまえ!

ホンダ フォルツァ ABS

スクータータイプのバイクにも。

いかがでしたか?

今回は2018年より施行されるバイクのABS義務化にちなんだ話題をお届けしました。
バイクのABSは確かにとても有効な機能ですが、決して万全ではありません。
あくまで補助的な機能と考えて、安全運転を心がけたいものですね。

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