最後の2ストローク250ccレプリカ!アプリリアRS250に注目してみる
2015/11/13
一色孝之
アプリリアのレーシングスピリットを受け継ぐRS125。そんなRS125の性能・乗り心地・デザイン・価格をまとめてみました!アプリリア RS125を購入するか悩んでいる人も、2ストが気になっている人も、レプリカに興味を持っている人も、ぜひチェックしてみましょう!
アプリリア RS125
イタリアのオートバイメーカー、アプリリアが製造販売するレーサーレプリカオートバイ、RSシリーズ。
アプリリアのRS125は、スポーティな外観と見た目通りの高い走行性能、2ストロークエンジンのオートバイとして高い人気を博しています。
1992年のデビュー以来、マイナーチェンジ、フルモデルチェンジを繰り返しながら着実に進化をとげています。
国内メーカーでは1998年の排ガス規制以降、2ストロークエンジンバイクはほとんどなくなりましたが、アプリリア RS125は規制以降も製造販売されました。
後継機種のRS4 125から4ストロークエンジンとなりましたが、市場では正規輸入終了後も2010年などの高年式モデルや新車が少数ながら流通しており、今なおRS125の人気の高さが伺えます。
今回はこのアプリリアのRS125についてご紹介します!
まずはアプリリア RS125の性能をチェック!
RS125のエンジンはレーシングカートと同系統のエンジンを搭載しており、非常に高回転高出力なエンジン特性を持ちます。近年のモデルはユーロ2、ユーロ3などの規制でパワーが抑制されていますが、マフラーやキャブレターなどを交換することで、本来の34ps近くまで出力可能とされています。
アプリリア RS125の原型
1992年、前身のAF1/125をフルモデルチェンジして産声を上げたRS125 EXTREMA
1996年~1997年、エンジンの変更が行われ、それまでの極端な高回転高出力の仕様から、低速域でのトルクを改善しよりマイルドな仕様となりました。
1999年のマイナーチェンジでは、キャブレターを変更し出力特性を穏やかなものへと変えました。
2004年、チャンバーに触媒が装着されパワーが低下。
2006年、フルモデルチェンジを行い、外観やコックピット周りの他にも、倒立式フロントフォーク、ラジアルマウントキャリパー搭載のブレーキシステム、排気系をそれぞれ変更、近年のスーパースポーツを意識したバイクとなりました。
2006年のフルモデルチェンジでは、コックピット周りも変更。オド・トリップメーター、水温計、ラップタイム計、デジタル時計を表示可能なデジタルメーターとなりました。
メーカー:アプリリア
エンジン:124.82cm3 水冷2ストローク単気筒
全長:1955mm
全幅:720mm
全高:1100mm
シート高:805mm
燃料供給装置:Dell'Orto PHBH 28 BD
駆動方式:チェーンドライブ
変速機:6段リターン
サスペンション:前 テレスコピック倒立フォーク/後 スイングアーム
ブレーキ:前 シングルディスク/ラジアルマウントキャリパー/後 シングルディスク
乗車定員:2人
燃料タンク容量:14L
・とにかく速い
・8000rpm~排気デバイスが働き官能的な加速
・6000回転辺りを使えばレスポンスも良く一体感がある
・純粋に走ることを楽しみたいユーザーには最高
・ラジアルマウントキャリパーにより制動能力が高い
・低速は非力
・のんびり乗るには向いていない
などといった声がありました。
アプリリア RS125はエンジンの特性から、街乗りなど渋滞や信号待ちで低速運転が必要な場面が苦手なようですね。ですが6000rpm~のパワーバンドを使った走行では、官能的ですらある能力を秘めているようです。また、マイナーチェンジや仕様変更が多い車種なので、年式によって乗り味が異なりそうです。
燃費については20km/Lという声もありました。
次にアプリリア RS125のデザインや乗り心地です。
デザインは精悍な顔付き、空気を切り裂くようなフォルム、とってもカッコイイです!
2008-2009 アプリリア RS125
125ccとは思えないグラマラスなリアビュー
1997 アプリリア RS125
アプリリアといえばアンダーカウルの『aprilia』という大きなステッカー。ですが1997年モデルのRS125は『Racing』と若干の違いが。
デビュー後~2006年のフルモデルチェンジ前のアプリリア RS125は可愛らしい顔付き。
ではアプリリア RS125のデザインや乗り心地について、ユーザーの声を見てみましょう。
・とにかく外観がかっこいい
・125ccとは思えない存在感
・車体が軽いので取り回しや切り返しが楽
・十分な剛性
・倒しこみし易い
・加速が125ccのそれじゃない
・収納スペースが無い
・前傾姿勢がキツイ
・タンデムに不向き
・高速道路を走れない
125ccでありながら大きく感じる車格、しかし重量は軽いというのは面白いですね。
乗車定員2人でタンデムシートもありますが、やはりレプリカのタンデムは厳しそうです。また、日本では125ccは高速道路を走れないというのも、高速走行性能に優れたアプリリア RS125にとっては残念な部分です。
しかしユーザーの満足度は非常に高く、マイナス点を補う以上の魅力に満ちているようです。
一目惚れで購入したオーナーさんもいて、やはりデザインのかっこよさが抜きんでてますね。
それでは最後にアプリリア RS125の値段をチェックしましょう!
新車と中古車の値段はこちらです。
新車の価格相場
49万8000円~
中古車の価格相場
25万8000円~59万9000円
といったところになっています。
2007 アプリリア RS125
いかがでしたか?
今回の記事では、アプリリア RS125の性能・デザイン・乗り心地・価格を見てみました。
若干ピーキーなエンジン特性、2ストエンジンらしい軽い車体、パワーバンドを意識した走り、125ccには十分な剛性。熟練ライダー、リッタースーパースポーツに『乗せられている』と感じている人、教習車しか知らないけどバイクを操るのが楽しい!そんな方にぴったりな、少し尖ったバイクではないでしょうか。
125ccということで高速道路を使えないという部分がありますが、車検無しや保険料などの維持費の安さも魅力的。
調べれば調べるほど様々な情報が出てくるバイク、アプリリア RS125。このバイクはとても奥が深そうです。
アプリリア RS125の購入を迷っている方に、ぜひ参考にしていただければと思います!
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