2016/02/03
yoshi09
排気量51cc〜124ccのバイク、原付二種。「原付」と付いていますが侮るなかれ。必要十分な速さと、維持のしやすさ、また、原付一種ではできなかったことが原付二種では可能なのです。肩肘張らずに走りを楽しめる乗り物。そんな原付二種の魅力をお伝えします。
同じ「原付」ですがどちらもバイク。排気量が違います。原付一種は50cc未満です。一般的に原付というと一種を指します。
一方、二種は50cc〜125cc未満です。この排気量の違いによって、一種では得られなかった恩恵が二種には得られるのです。
上から排気量50cc、50〜90cc未満、90cc〜125cc未満
原付一種は普通自動車免許を取得した人なら運転できますが、原付二種には免許が必要です。
それが小型自動二輪免許です。
原付一種のバイクでは法定速度が時速30kmです。これがどれだけ不便なことか。車の流れに乗れないわ、心ないドライバーから後ろから煽られるわ、我慢できなくてスピードを出してしまうと警察の御用となります。
その点二種は他の車と同じ、法定速度の最大は時速60km。余計なストレスなく走ることができます。
また、一種では必要な二段階右折の必要がないことも便利です。
原付一種では二人乗りをすることは禁止されています。ですが、二種からは二人乗りが可能です。
使用の幅が広がります。
大変便利な原付二種ですが、一点だけ不便な点が。高速道路と自動車専用道路を走ることはできません。特に移動圏内に自動車専用道路がある方は要注意です。
原付二種の一番の魅力はなんといっても維持費の安さ。詳しく見ていきましょう。
原付二種にも、89cc以下と124cc以下に分けられます。以下それぞれの値段です。
・90cc未満 ──年間2000円
・125cc未満──年間2400円
いかがでしょうか。なんと90cc未満にいたっては原付一種と同額なのです。
自賠責保険の区分では原付一種(50cc未満)も原付二種(125cc未満)も同じ区分に属します。つまり年間7280円。
ファミリーバイク特約をご存知でしょうか?
ファミリーバイク特約とは、車の任意保険に付いているものです。被保険者の同居人や家族が、125cc未満のバイクに乗っていた際に起きた事故による損害を補償するものです。
具体的な値段は被保険者の条件や保険会社によって変わりますが、普通に任意保険に入るより安くなる例がほとんどです。
原付一種に付きまとうの煩わしい制約もなく、しかし維持費は原付一種と大差ない。まさにいいとこ取りの原付二種ですが、世間のライダー達はどのように活用しているのでしょうか。
排気量が小さいために軽量な車体が多く、扱いやすい原付二種は、毎日の通勤通学に持ってこいです。
スクータータイプであれば、メットインに荷物を入れることもできます。
やはり軽さは正義か。普段大型バイクを乗り回しているライダー達。大型バイクは車庫から引っ張り出すのも一苦労。エンジンから放出される熱は尋常じゃありません。
そこで原付二種です。
気軽に出してさっとまたがってさっと出発するにはもってこいです。
遠出するには大型バイク、近場では原付二種と使い分けているライダーも多くいます。
バイク本来の楽しさを味わえるツーリング。もちろん原付二種でも楽しめます。下道オンリーとはなりますが、車の流れに付いていくには十分なパワーを持っています。
のんびりと景色を楽しみながら走るには、むしろ向いているかもしれません。
ここまで原付二種の魅力をお伝えしましたが、では実際にどんなバイク人気なのでしょうか。
国内と、海外向けに生産されていますが日本でも入手可能な原付二種をご紹介します。
ホンダPCX125
原付二種スクーターにしては大柄な車体。メットインも広く所有欲も満たしてくれます。
シャープなスタイリングがかっこいいですね。
スズキアドレス125
一見50ccスクーターのように見えるほどコンパクトな車体。とても軽快に運転できます。
ホンダグロム
遊べる原付二種をコンセプトに作られた車両です。この小さな車体に125ccエンジンを載せているのですから加速感は凄そうです。
カワサキKLX125
原付二種でもオフロードを楽しみたいという方に向けて販売されています。フルサイズではないため小柄な方でも安心して取り扱えるのではないでしょうか。
中国スズキGN125
スズキが中国向けに販売している車両。日本でも入手可能です。オールドルックな外観からカスタムベース車としても人気です。
中国ヤマハYBR125
こちらも中国向けに販売されている車両。前後18インチホイールは意外と迫力があります。
いかがでしたでしょうか。
公道を走る上で必要十分な走行性能を持ち、なおかつ維持費は原付一種と大差のない原付二種。少しでも魅力がお伝えできれば幸いです。
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