2016/01/26
ハイマウンテン
原付は非常に使い勝手が良い。旅の相棒にも原付を選ぶツワモノも意外と多い。ツーリングに持っていくものや、旅先での買い物など、ついつい増えてしまう荷物。積載に困ったらリヤカーをつけてしまうというのはどうでしょう?原付リヤカーの世界をご紹介。
こんな原付も・・・
こんなに載せて、大丈夫なんでしょうか。。。
実は、リヤカーに関するルールもたくさんあります。
原付は価格が安く、燃費もよく、維持費も安い、乗りやすいなど、とても便利な乗り物です。
日常の通勤通学や買い物だけでなく、日本一周の旅など、様々に活用されています。
しかし、サイズの制約などから、乗せられる荷物の量にも限度があります。
法律では、
・重さは30kg
・高さ2m以内
・はみ出しは後方30cm、左右それぞれ15cmずつまで
という決まりもあります。
こんな便利な原付でもっと荷物を運びたい!
そういうニーズにこたえるものがあります。
それが、原付+リヤカーという組み合わせです。
日本花子さん
こんなに免許の種類がなくても、原付リヤカーなら運転ができる!
そこも魅力の一つかもしれません。
通常、けん引して運転するには『けん引免許』が必要になりますが、けん引免許が不要なケースも存在します。
・故障車をロープなどでけん引する場合
・750kg以下の車をけん引する場合
原付で750kg以上はさすがにパワーが足りず無理だと思われますが、一般的なリヤカーであれば、特別な免許なしでけん引ができます。
50ccまでの原付なら原付免許か普通免許があれば十分ですし、125ccまでのいわゆる原付二種であれば、普通自動二輪免許、もしくは普通自動二輪免許(小型限定)だけで、リヤカーのけん引が可能になります。
原付の法定速度は30km/h。原付二種の法定速度は自動車と同じ60km/h。
しかし、125cc以下の二輪(原付二種)や原付でリヤカーなどをけん引する場合は、法定速度が25km/hとなります。
125ccを超える二輪でもトレーラーをけん引することができますが(この場合、リヤカーはダメ)、法定速度は一般道60km/h、高速道路80km/hと、通常のけん引自動車と同じとなります。
渋滞注意
条例などで、走れない道路が決まっている場合も・・・
リヤカーそのものの重さに制限はありませんが、原付リヤカーの積載重量は120kgまでと決められています。
(道路交通法施行令第23条)
単純計算で、合計150kgもの荷物を運搬することができます!
原付単体の場合の5倍ですね。
はみ出しについては後方・左右・高さのいずれも、原付の荷台に乗せる場合と同様です。
原付用のトレーラーも市販されています。
1輪タイプで、バイクをバンクさせても走れるように工夫されたタイプもあります。
専用の連結器などもセットで販売れている場合があり、それに従って取り付けをします。
一輪トレーラー
バンクなどもできるので、バイクの特性が損なわれません。
バイクとしての乗り心地を重視するなら、このタイプが一番かもしれませんね。
市販のリヤカーを取り付けることもできます。
この場合、取り付ける原付に合わせて工夫が必要です。
原付の荷台に取っ手をつける方法や、リアアクスル付近に固定する方法もあります。
文字通りのリヤカー
昔はこういう光景がよく見られました。
一般的なリヤカーも、原付で十分けん引できます。
原付でけん引できるのは、あくまでリヤカーのみで、ナンバープレートのついたトレーラーはけん引不可能です。
逆に考えると、原付でけん引するリヤカーにはナンバー登録などは不要です。
リヤカーは、道路交通法上は軽車両(自転車などと同じ)に分類されますし、原付に連結されている以上は『付随車』として、原付の一部として扱われます。
もちろん、25km/hというスピードで安定して走れる性能が求められますが、原付のリヤカーにブレーキやライトなどを備える必要はありません。
これなら手軽に原付リヤカーを作れますね。
安全には気を付けて
決まりはないものの、反射材など後方への注意は必要です。
写真は125ccを超えるトレーラー。
リヤカーをけん引する際の注意点として、長さが長くなることがあげられます。
後方がより長くなるので、交差点の右左折時などに巻き込み事故などに注意が必要です。
また、バックするのが非常に難しくなります。
もちろん、原付にはバックギアがありませんのでバックは押してすることになりますが、通常ですと右にハンドルを切ると右後ろに下がるところ、リヤカーをけん引するときは左にハンドルを切ると右に下がり始めます。
このけん引特性は、けん引される車(リヤカー)の長さが短ければ短いほど極端になる性質があり、普段見かける大型のトレーラーより、実は運転が難しいのです!
大型トレーラー
実はこんな大きなトレーラーより、バックは難しいという面も。。。
職質されることも
原付にリヤカーをけん引していいと知らない警察官も多いよう。
職質されたときは、丁寧に対応しましょう。
こんなツーリングスタイルもかっこいい
原付リヤカーは、手軽に始められるけん引車両として、多くの荷物を積めるという利点がありますが、特にバックなどの操作が難しくなるという点で注意が必要です。
また、特殊な形態のため、警察官も理解しておらず、職質を受けることもしばしばあるとか。
しかし、それを補って余りある魅力があるのも事実。
あなたもこの夏、原付リヤカーの旅にチャレンジしてみませんか?
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