バイクの車種や乗り方によってによって適正空気圧が違うってホント?
2016/02/23
unanna222
気軽な乗り物ゆえ乗りっぱなしの原付バイクですが、公道を走る以上メンテナンスをする必要があります。ですが空気圧の点検程度でバイク屋さんに行くには、少し気が引ける気持ちも分からなくもありません。ならば原付バイクも定期的にガソリンスタンドで空気圧を点検しましょう!
タイヤの内側にはインナーライナーという気体を透過しにくいゴムのシートが貼られていますが、そのゴムの分子よりも空気の分子の方が小さいのでタイヤ全体から徐々に抜けていきます。
インナーライナーのイメージ
あまりにも長い間タイヤの空気圧チェックを怠ると、パンクと間違えてしまう事もあり得ない話ではありません。
ではタイヤの空気圧が減っているとどうなるのでしょう?
・タイヤの負荷が大きくなり、原付バイクの燃費が悪くなる。
・タイヤ両端で荷重を支えている為、タイヤが偏摩耗を起こす。
・コーナーでタイヤが大きく変形するので、車体が不安定になり運転に支障をきたす。
・あまりにも空気圧が低すぎると、ホイールからタイヤが外れる危険がある。
原付バイクの偏摩耗したタイヤ
燃費を悪く感じたり、コーナーで違和感があったり、意外と経験しているはず…。
車と違って原付バイクは非常に気軽な乗り物ですが、二輪のタイヤでしか支えていないので危険度は車以上。
ですから原付バイクと言えど、タイヤの空気圧は非常に大事なのです!
原付バイクのタイヤ空気圧の表示は、比較的見やすいところにラベルが張られているはずです。
例えばメットインボックスの中や、ハンドル周辺、フロントポケット周辺を探すとラベルを見つけられると思います。
原付バイクの空気圧表示ラベル
もしもタイヤ空気圧の表示ラベルが見あたらなかった時は、原付バイクの取り扱い説明書に記載されているのでこちらを確認してみましょう。
原付バイクの取り扱い説明書
どちらにもタイヤの空気圧とタイヤサイズが一緒に表記されていて、数字と記号の羅列で読むのが大変ですが、単位のついている方がタイヤの空気圧なのでじっくりと探してみましょう。
原付バイクのタイヤ空気圧は前輪と後輪で違う事がほとんどなので、前輪のタイヤ空気圧と後輪のタイヤ空気圧は、それぞれ表示ラベルの記載通りに入れてあげなくてはいけません。
中にはタイヤサイズで空気圧が異なる場合や、原付2種の場合は1人乗りなのか2人乗りなのかで違ってくる事もあります。
原付バイクの空気圧表示ラベル
メーカーや原付の車種でも違ってきますが、一般的には前輪の空気圧は125KPa(1.25Kgf/cm2)〜200KPa(2.00Kgf/cm2)程度、後輪の空気圧は150KPa(1.50Kgf/cm2)〜225KPa(2.25Kgf/cm2)程度とあくまでも設定はバラバラ。
エアタンク式空気入れ
例えば「前輪150KPa(1.50Kgf/cm2)」とラベルに書いてあった場合、どちらも同じタイヤ空気圧の圧力を表していて、読み方は「前輪150キロパスカル(1.5キログラム重毎平方センチメートル)」と読みます。
スタンド式空気入れ
ガソリンスタンドや車屋さんで使われているのはほとんど括弧書きの方で、さらに「1.5キログラム重毎平方センチメートル」では言いにくいので「1.5キロ」と短縮して使われています。
まれに「キロパスカル」表示だけのエアゲージを使っている場合がありますが、そんな場合でも「キロ」で伝えても換算してくれるので大丈夫です。
原付の空気圧のみならず日本の単位が「キログラム重毎平方センチメートル」から「キロパスカル」へと国際単位に移行しましたが、ガソリンスタンドや車屋さんでは未だに「キログラム重毎平方センチメートル」の方が馴染み深い単位なので通用します。
複数の空気圧単位
本来「1Kgf/cm2」は「98.0665KPa」に換算しなくてはならないのですが、自動車のタイヤの空気圧など一般向けに「1Kgf/cm2」を「100KPa」と換算している場合が多く、ただ単純に「Kgf/cm2」を100倍して「KPa」に変換して表示しています。
ガソリンスタンドや車屋さんに出向かなくても、原付バイクの空気圧をチェックする方法はいくつかあります。
原付バイクの空気圧チェックグッズ①
例えば自転車用の空気入れと車用のエアゲージがあれば大丈夫。
正直持っている可能性が一番難しい組み合わせであり、しかも空気入れには米式アタッチメントが付いていないと、残念な事に原付バイクには空気を入れる事が出来ないので注意が必要です。
原付バイクの空気圧チェックグッズ②
皆さんのお宅に一番ありそうなのが足踏み式の空気入れで、これは自転車から原付バイクや自動車用に簡易的ながらエアゲージも搭載されていて、これ一台で原付バイクの空気圧をチェック出来ます。
ただ、意外と高価なのに壊れやすいのが難点でしょうか…。
原付バイクの空気圧チェックグッズ③
そして忘れてはいけないのが、自家用車のトランクの中!
いきなり応急用タイヤが現れたらアウトですが、パンク修理キットが出てきたならば、エアコンプレッサーが一緒に入っているはずなので探してみましょう。
しかもエアーコンプレッサーは車のシガープラグで駆動出来て、電動で原付バイクの空気圧をチェックする事が出来るので非常にお手軽なアイテムです。
原付バイクのみならずタイヤの空気圧チェックには、やはりガソリンスタンドが一番楽で入りやすい場所なのではないでしょうか。
月に一度は原付バイクの給油ついでに、タイヤの空気圧も一緒にチェックしましょう!
ガソリンスタンド
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