あなたのバイク、長く乗るためにはオーバーホールが絶対必要です!
2016/09/23
kuma10
ブレーキ部品のひとつ、ブレーキキャリパーがあります。オーバーホールしたことありますか?自分でできなくてもショップなどに頼んでブレーキキャリパーをオーバーホールしたことありますか?どんなときに行うのか?行えば何か良いことはあるのか?そんなことを書きます。
ブレーキキャリパーをオーバーホールしてまで整備する必要がある場合はどんな場合でしょうか?普通に乗っている分にはほとんどする必要はないのですが、定期的にオーバーホールを行うことで、ブレーキキャリパーの本来の性能を維持し続けることが出来ます。
ブレーキキャリパーをオーバーホールする必要がある場合
ブレーキキャリパーにはブレーキパッドを押すためのピストンがあります。このピストンの動きがだんだん悪くなってきます。そうなればビストンを抜いてオーバーホールする必要が出てきます。
ダストシール溝のアルミ腐食
腐食して膨張→シールを押し付ける→作動が渋くなる。写真のように溝にカスが溜まります。これらを取り除くにはブレーキキャリパーをオーバーホールしなければなりません。
長い間、乗らずに放置したバイクなどもブレーキキャリパーのピストン固着がよく起こります。またブレーキパッドのカスが溜まってピストンの動きが悪くなります。このまま乗ればブレーキの効きが悪く、危険です。オーバーホールして本来の性能を取り戻しましょう。
ブレーキキャリパーをオーバーホールすれば、新品の時のような、本来の性能を取り戻すことが出来ます。ブレーキキャリパーは消耗品ではないですが、可動するパーツなのである程度使用したものはオーバーホールできっちり整備しましょう。
まずはブレーキキャリパーのボルトを外します。
ブレーキキャリパーは2分割のものが多いです。まずはブレーキキャリパーのボルトを外してバラします。
キャリパーのボルトをチェック
ボルトが錆びていないか、曲がっていないかチェックします。可能であれば新品に交換することをオススメします。
ピストンを引き抜きます。
ブレーキキャリパーからピストンを引き抜くには特殊工具(プーラー)が必要です。ピストンの外側にキズをつけてはいけませんので内側を持って引き抜く工具が必要です。プーラーでも引き抜けない場合はエアコンプレッサーを使って空気圧で抜くという方法もあります。
ダストシール及びオイルシールを外します。
このとき、内部を傷つけないように気をつけてください。傷つけてしまうとブレーキオイルがそこから漏れたり、ピストンの動きが悪くなります。慎重に行いましょう。
ブレーキキャリパーを洗浄します。
ブレーキパッドのカスなどが溜まっています。灯油などを使い、毛先が柔らかいブラシで丁寧に洗浄しましょう。しっかり洗浄しないとピストンの動きがよくなりませんよ。
ピストンを磨きます。
ピストンの動きを本来の動きにするためにしっかり磨きましょう。ただし、傷をつけないように注意してください。コンパウンドを使い綺麗に磨きましょう。あまりにも錆びがひどいようなら交換しましょう。
ピストンおよびオイルシール・ダストシールに耐熱グリースを塗ります。
オイルシール・ダストシールはキャリパーに組み付ける前に耐熱グリースを薄く塗ってから組み付けることを忘れないように。ピストンにも同じく耐熱グリースを薄く塗り、キャリパーへ組み付けます。これをしておかないとスムーズにピストンが動きませんよ。
ピストンを組み込みます。
ピストンをキャリパーに組み込めたら、キャリパーを組み戻して完成です。
ここではオーバーホールの工賃は片押しで約6000円、対抗ポッドで約8000円となっています。先ほどご紹介したオーバーホールの手順が自分で出来る自信と環境があれば別ですが、大事なパーツでもあるので、ブレーキキャリパーのオーバーホールは整備士さんにお願いした方が安全だと思います。
ブレンボ
レースでも使われている有名なブレーキキャリパーですね。今では国産バイクでも最初からブレンボを装着しているバイクも増えてきています。ドレスアップにもなるので、ブレンボを装着するライダーは多いです。
APロッキード
90年代までは先ほどのブレンボよりも、このAPロッキードの方が主流でした。特に空冷の古いバイクのカスタムによく使われていたブランドです。マニアックに行くならこれですね。
NISSIN
これも国産バイクに最初から装着されている率が高いブランドですね。私の古いイメージではホンダ車にはニッシンのイメージです。ブレンボほどのミーハー度はないですが、分かっている風を気取るならニッシンはアリですね。
ブレーキキャリパーもオーバーホールは必要なんです
ブレーキキャリパーは安全に走る上でかなり大事なパーツです。しっかりとオーバーホールなどのメンテナンスを行い、常に正常に作動するよにチェックしてくださいね。
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