2016/05/11
showta14
バイクでカフェレーサーという言葉をお聞きになったことはありますか?バイクなのにカフェ?その意味とは?今回は、バイクのカフェレーサーの歴史と、カフェレーサーとはどういうバイクのことなのか、またお手軽にカフェレーサーに乗ることができるか?調査しました。
カフェレーサーのバイクは1960年代に生まれた
皆さんは写真のようなバイクをご覧になったことはありませんか?そうです、こういうスタイルのバイクをカフェレーサーと呼んでいるんです。バイクなのにカフェ?と思われますが、ここでは、なぜバイクのスタイルが「カフェレーサー」と呼ばれるようになったのか、その理由に迫ります。
ロンドンのエースカフェはカフェレーサー発祥の地
エースカフェは1938年、ロンドン北部に24時間営業のカフェとしてオープンしました。
24時間営業ということもあり、イギリス中からバイク乗りがこの”エースカフェ”に集うようになりました。
1960年代には「ロッカーズ」の集会場となる
1950~1960年に入ると、「ロッカーズ」と呼ばれるバイク乗りのロッカーが”エースカフェ”に集結するようになり、世界中のロッカーから”エースカフェ”は認知されるようになりました。
曲が始まるとカフェレーサーたちのバイクレースが始まる!!
ロッカーたちは、”エースカフェ”に集い、備え付けのジュークボックスにコインを入れます。曲が始まると一斉にバイクでレースが始まり、曲が終わるまでにこの”エースカフェ”に戻ってくるという猛スピードでのレースが開催されるようになりました。
カフェレーサーとは、ロッカーが好むバイクの形
カフェレーサーとは、エースカフェからレースを開始したロッカーたち本人を指す意味としても使われましたが、彼らが好むバイクの形(レーサー)のことを「カフェレーサー」と呼ぶようになったようですね。
カフェレーサーたちは、当時のグランプリレーサーを原型にした
カフェに集うロッカーたちが乗るバイクが「カフェレーサー」!では、彼らのカフェレーサーの原型はどんなバイクだったのでしょうか?それは、当時イギリス国内で開催されていたバイクレースのレーサーを手本としていたようです。ヴィンテージバイクの雄、「ノートンMANX 30 M500」がそれです。
レーサーの進化に伴い、カフェレーサーも進化した
イギリス国内ならず、世界中でも有名な公道レース「マン島TT」にエントリーするバイクレーサーは、その後ロケットカウルやビキニカウルが装着されるようになるに従い、カフェレーサーにもロケットカウルやビキニカウルを装着したバイクがみられるようになりました。
カフェレーサーは車種のことを指すのではない!
1970年代には、カフェレーサーバイクのブームは日本にも訪れました。「カフェレーサー」とは、あくまでバイクのスタイルのことであり、バイクの1車種を指す言葉ではありませんので、注意が必要ですね。
日本でも多くのロッカーがカフェレーサを作り上げた
カフェレーサーを作り上げるには、バイク本体の雰囲気も大切です。1970年~1980年代、日本におけるバイクのカフェレーサーの原型となったのは、YAMAHA SR400とKAWASAKI W650です。カフェレーサーを造るためのパーツも豊富に発売され、当時からカフェレーサーのベース車として人気を博しました。
カフェレーサーのスタイルとは、どのようなものを指すのでしょうか?
カフェレーサーに共通するスタイルについてまとめました。
・燃料タンクが細長く、小さい
・シートは車体後方に寄り、1人用
・ハンドル位置が低く、幅も小さい
・シート後方の樹脂部分(リアカウル)が丸い形状をしている
・前傾姿勢の度合いが大きく、空気抵抗が少ない
・好みによって、ハーフカウルやビキニカウルを装着する
カフェレーサーのベースとして人気のHONDA CB1100
現代でも、1960年代のカフェレーサーに憧れる人は多くいます。そのため、現在新車で購入できるバイクをベースにカフェレーサーに仕上げることも可能です。1例として、カフェレーサーのベース車として人気の、HONDA CB1100を例にとってみてみましょう。
あの「無限」からもカフェレーサー用カスタムパーツが販売されていた
ホンダ車を専門にチューニングする「無限」からも、HONDA CB1100用カフェレーサーカスタムパーツが販売されていましたが、現在無限の公式ホームページではCB1100用パーツが見当たらなくなっています。
あのノートンからカフェレーサーが発売されている
イギリスのバイクメーカーとして有名な、ノートンから、その名も「コマンド961カフェレーサー」なるバイクが市販されています。排気量は961CC、最大出力80PS@7700RPM、最大トルク84Nm@6000RPMを誇る、空冷/油冷併用式直列2気筒エンジンは迫力満点ですね。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
いかがでしたか?
カフェレーサーは、50年以上経った今でも、熱い支持を多くのライダーたちから受けているようです。旧車をメンテナンスすることは大変ですが、現在も新車で購入できるバイクをカフェレーサーに仕上げて、1960年代にタイムスリップなさってはいかがでしょうか?
この記事に関する記事
キーワードから記事を探す
Copyright© 運営事務局