あの街はいま？東京・上野のバイク街をあなたは知っていますか？

東京・上野と言えば、あなたは何を思い浮かべますか？

上野動物公園のパンダ、不忍の池・・・等色々とあると思いますが、実はすっごいバイク街でも有名な街でもあるのです。

旅行サイトにもこのように紹介されている、上野のバイク街。

いったいどんなところなのでしょうか？

JR上野駅の東側を走る国道４号線（昭和通り）の「東上野」の信号から「北上野」の信号付近にあたります。

JR上野駅の降り口で言うと「浅草口」か「入谷口」が便利です。

なぜ上野にバイク街が？と思われる方も多いはず。まずはその歴史を振り返ってみます。

東北・上越新幹線が東京へ乗り入れするまでは、「北の玄関口」と言われ、東北方面のターミナル駅として栄えた上野駅。アメ横などの繁華街に加えて、いつしか有名なっていったのが上野のバイク街です。

上野のバイク街の歴史については、門田和行氏が「上野バイク街の発祥」という記事で詳しく取材をされています。

門田氏によると、上野のバイク街は昭和26年頃、下谷１丁目に開店した「旭東モータースー」が発祥。10年後には付近に20軒以上のバイク屋が軒を連ねるようになり、それが現在の上野のバイク街に発展したとのことです。

上野のバイク街のまさにパイオニア、旭東モータースーの長谷川清氏は上野にバイク街が形成された理由をこのように語っておられます。

1960年代から始まった、上野のバイク街のにぎわいは80年代、90代にピークを迎えます。

その頃の上野のバイク街の様子はどうだったのでしょうか？

なかなか、カオスな雰囲気満載のところだったようですね。

そんな上野のバイク街。今はどうなっているのでしょうか？

そうなんです。
あんなに栄えていた上野のバイク街も、現在は往年の栄華を失ってしまっています。

若者のバイク離れ、バイク用品の郊外型大型店舗の増加など、世相の変化は上野のバイク街に多大な影響を与えました。

上野のバイク街＝コーリンともいえる、光輪モータースも2008年に自己破産。名物社長だった若林久治氏も、2010年に不慮の自動車事故で亡くなっておられます。

現在でもバイクのお店が数店舗、がんばって営業を続けておられますが、かつてのように ”バイク街”と名乗れるような雰囲気はもはやありません。

いかがでしたか？
かつて、知らないライダーはいないと言われた上野のバイク街。

なんだか「あの人は今」のような寂しい内容になってしまいましたが、バイクの黄金時代を懐かしく思い出させてもくれました。

実際、当時を忍んで足を運ぶ方も少なからずいるようですね。