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ロングセラーSR400!たくさんのマフラーからキミならどれを選ぶ?

1978年に発売されたSR400は、シングル独特の音、振動、カスタムする楽しさで新しいファン層を開拓し、ロングセラーとなった。SR400用マフラーはクラシカル風からストリート向け、ハイパフォーマンスタイプと多様。まずはマフラーからカスタムしてみては?

シンプルなSR400はマフラーだけでも大きく変わる!

SR400が世に出て今年で38年。高性能レーサーレプリカブームの時にも対極として根強い人気を保ち続け、排ガス規制も乗り越えて今なお人気車として君臨する名車である。ノーマルも勿論楽しいのだが、せっかく長い発売期間に多数のマフラーが出てきたのだから、服を着替えるように替えてみるのもこのシンプルな名車SR400の愉しみではないだろうか?ただし各社から出ているマフラーも年式により取付できないものもあるので、購入時には注意が必要だ。

SR400のノーマルマフラーって性能が悪いの?

街中で単気筒の切れのいい音に振り返るとマフラーをカスタムされたSR400が疾走している。駐車場でもかなりの確率でノーマルマフラーではないものを見かける。さてこれほどまでに交換してあるという事はノーマルマフラーって性能が悪いの?という疑問がわいてくる。答えはNOだ。例えばエキパイ部は三重管となっており普通に曲げるのではなく中に水を入れ、それを凍らせて曲げるという非常に手間がかかる方法で作られているのであの美しいRが保たれている。またマフラーを下から覗いてみると弁当箱のような箱が付いているのに気づくだろう。この箱にはチャンバー効果で低速トルクをアップさせたり、消音効果をあげる意味がある。その他メッキの質も良くメガホン型でとても美しい。どうしても難点をと言われれば、「重い」「静かすぎて他車に気づかれにくい」位のものであろうか。正直、性能アップを考慮されていない音ばかりのマフラーの場合、低速トルクもなくなり測ってみると馬力も落ちているという事もあった。しかしSR400のカスタムマフラーはまさに玉石混淆。吸気とのバランスが取れたセッティングでとてつもなくパワフルなSR400になることもある。慣らしが終わったころにいろいろマフラーを替えてみるのも勉強になるだろう。その際ノーマルマフラーは大事にとっておこう。

カスタムしても最後にはノーマルマフラーに戻る人が多いのもうなずける美しさ(YAMAHA SR400 35th Anniversary Edition)

SR400 ノーマルマフラー音

ノーマルマフラーの消音性能の高さは驚きだ。しかも回して聞こえてくる音も素晴らしく、さすがにヤマハだと感じる瞬間である

大切にしてきたつもりのSR400がもしサビてしまったら…

大事に乗ったつもりでもSR400のマフラーもサビと無縁ではない。濡れたままにしておいたり汚れても洗車しなかったりするとたちどころにマフラーに小さなサビが発生する。その段階であれば市販のケミカルで十分に落とせるが、マフラーの広範囲にわたサビともなるとこうはいかない。本来光っているマフラー等のメッキ部品がくもったりサビたりするとSR400もみすぼらしく見えるもの。ここは綺麗にして大事にしてあげたいものだ。光っているSR400はほんとに美しい!

手間暇かけて磨くのもまた楽しいSR400

仮にサビてしまってもホームセンターで売っているもので十分いける場合もある。あまりにもサビが進行してしまった場合、ドリル等の先に取り付けるサビ取りグッズなどを活用すると作業がはかどる。

SR400のマフラー交換ってメリットは有るの?ないの?

SR400のマフラーを交換することによって生まれるメリットとデメリットについて列挙してみる。まずメリットとしては、1.何よりもお仕着せのノーマルではなく自分の好みの音・スタイルにできる点2.構造が多気筒車に比べシンプルなこともあり、自分でメンテを覚えながら楽しめる、いわば原寸大プラモデルのような感覚で付き合える。3.同じSR400に乗っている人から意見を聞いたりしているうちに交友関係が広がる。など。逆にデメリットとしては1.どうしても音量が上がってしまうことが多いのでJMCA不適合マフラー等をつけた場合、違反となってしまうこともある。2.知識も何もないのに無理な取り付けをしてしまい、壊してしまう。もっとも最初は誰でも初心者。バイクやさんや良く分かる人に教えてもらおう。やがてSR400を通じてあなたのスキルアップにつながり、いざという時の力となる。まずは好きこそものの上手なれ、SR400のマフラーを交換することについて、様々な点から考えてメリットがあるといえる。ただしデタラメな改造は走る凶器を生み出してしまうので、くれぐれも無理は禁物である。

SR400 マフラー交換

ノーマルの良さも知りつつ、プラスワンを求めたオーナーの喜びが伝わってくるようだ

SR400カスタムで定番のクラシカルなキャブトンマフラー

ノーマルで十分クラシカルなSR400だが、このキャブトンマフラーに付け替えただけで更にオールドテイストがアップする。まだカスタムパーツが出る前からカワサキW-1などの他車流用で轟音を響かせているシングルマニアも多くSR400用のマフラーが各社より出てくると、取り付けが簡単な上、集合マフラーに比べて安価なこともあり、オーナーはこぞって装着し週末に歯切れの良い単気筒サウンドをこだまさせた。現在もデイトナ・ポッシュ・キジマなどから販売されていてJMCAをパスした物であれば車検はOK。ただしサイレンサーの劣化で音量が上がると通らないのでマフラーのメンテナンス時にチェックをお勧めする。

キャブトンマフラー ステンレス製  スリップオン 鏡面 手仕上げ(SR400用)

SR400に違和感なく装着されたキャブトンマフラー

SR400 ノーマルマフラーからキャプトンマフラーに付け替えてみた

見た目だけでなくノーマルより歯切れの良い音でSR400の魅力がアップする

半端なスポーツタイプなど余裕で追い回すハイパフォーマンスなSR400用マフラー

2015/4/12 SPA直入サーキットランフェスタB2クラス 2本目

サーキットを走るSR400。手足のように操る乗り手の技量は高い

走りに徹した仕様のSR400のカスタム好例

マフラーのみならず吸気排気足回りすべてにわたって美しく手の入ったSR400。ここまでカスタムできるとノーマルのSR400とはまるで別物。方向性の定まったカスタムは費用もかかるが、それ以上に満足度は高い。

SR400をストリート仕様にキメる

いつも通りの自分のまま走っていたい。ファッション雑誌にでも登場しそうな佇まいだ

ストリート仕様のSR400の歴史も長い。クラシック系、スポーツ系に振ったカスタムマシンの他に第三極としてストリート系がある。フレームを切断したり超幅広のハンドルや大アップハンドルなどを取り付けて思い通りのスタイルにできるのもベースの素性がいいからできること。マフラーはほぼ直管であることが多く美しい取り回しのものも多い。しかし公認を取るのは難しいものもあり、その道のプロにお任せする方が無難だ。

2%ER SR400 ストリートカスタム

オリジナルパーツで組み上げられた、オーナーのセンスが光るストリートカスタム

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